Performa 64xxシリーズのオンボードビデオ画質改善


Performa 64xxシリーズのオンボードビデオ回路の画質は、お世辞にも良いとはいえません。かなり滲みが見られます。これは、ロジックボード上のビデオ回路のせいではなく(その証拠に同じロジックを使用している54xx、63xxなどではこの滲みは見られません)原因となっているのは、後部パネル付近に付いているモニタポートの付いている小さな基板なのです。画質改善のための一番良い方法は、PCIスロットにグラフィックアクセラレーターカードを挿してそちらを使う(解像度、色数、描画速度も向上しますし)ことですが、コストの問題、あるいはAppleVideoPlayer、AvidCinema等(オンボードビデオでないと正常に動作しない)使うときのことを考慮し、オンボードビデオ回路の画質改善を考えてみました。

 
これが、問題の基板付近。モニタポートの付いた基板とサブウーファーレベルコントロールの基板が二階建てになっている。



 
対策、その1.
問題の基板をLC630等のものと取り替えてしまう。これは、630系(62xx、63xxなども同じ)のジャンク品を使います。これで画質は見違えるほど良くなります。但し、オーディオコントロール(サブウーファーの)基板部分が有りませんから、外部スピーカーを繋いだときのサブウーファー機能が失われます。内蔵スピーカーで鳴らしている分には問題ありません。

 
64xxのモニタポート基板
63xxのモニタポート基板。寸法、ポートの位置は同じ。



 
対策、その2.
ロジックボード上にある、ミラーリング出力用のコネクタを利用する。本来ミラーリング用のオプションのケーブル、コネクタキットを接続するところだが、メインのモニタポートとして使用してなんら問題ない。この方法でも本来の画質で出力できる。

 
黄色の矢印のところが、ロジックボード上のミラーリング用コネクタ。バックアップ電池のとなりにある。 これが、オプションのケーブル、コネクタキット。PCIホールを利用して、モニタコネクタを取り付ける。今となっては、デッドストックを探すか中古を入手するしか無いが、それほど高価なものではないはず。
ケーブルのロジックボードに接続する側のアップ。この基板を(ちょっと大変そうだが)後部モニタポートのところに移植しても良いかも。 これは、Appleサービスパーツの同一品。こちらは、PCIホールプレート、カバーは付いていない。