ACARD社のハードウェアRAIDカード AEC6860Mがやってきたので、早速ベンチを取ってみました。使用ドライブはIBM
DTLA 307xx(30GB)です。
箱(白箱)を開けると、カード本体、マニュアル、2ドライブ用ATA66ケーブル2本、MAC用HHDDマウンタ(例のプラスチックのゲタ)2個とねじ8本が入っていました。カード本体は実装チップも少なく、見た目非常に「簡素」なカードです。
対応機種はPM7200以降のPCI仕様MAC、OSは8.5以降となっています。OS8.1で動くのかちょっと心配だったのですが、全く問題なく動作するようです。
ボード上にDIPスイッチがあり、これでNORMAL MODEとSTRIPING MODEを切り替えます。まず、NORMAL
MODEでドライブを接続し、ドライブ設定で初期化し、ベンチをとってみました。何故かSystemInfoの総合数値は若干劣りますが、AEC6260M、VST
UltraTek 66と較べてほぼ同性能、フォルダコピー時間は若干速いようです。
次に、いよいよSTRIPING MODEに切り替えて、もう一台ドライブを接続です。この時点でもう一度ドライブ設定で初期化する必要がありますが、一台のドライブとして現われますので、極く普通に初期化、パーテーションを切ったりできます。SystemInfoの総合数値はそれほど目を見はるようなものではありませんでしたが、やはり大ブロックの転送速度はかなり向上しています。
次に、一番興味のあった4台接続です。残念ながらハードウェアでの4台ストライピングは出来ないようです。マスター同士、スレーブ同士の二組のストライピングされたドライブができ上がります。仕方がないのでこれらをSoftRAIDでストライピングさせてみると、結果はご覧の通り。殆ど変わらず、ランダム書き込みが極端に落ちました。ATTOのグラフを見るとわかりますが台数が倍になった分キャッシュに納まる範囲が倍になったようではあります。VST
66+SoftRAIDでの4台接続のときと同じような結果になり、このカードも4台繋いでもあまり意味がないと思われます。
(10/29追記)
同カードを2枚使用し、ドライブを4台使用し2組のハードウェアストライピングボリュームを更にSoftRAIDでストライピングしたときのデータを取ってみました。ある程度のパフォーマンス向上が見られます。SystemInfoのディスク総合数値では、かなりの値が得られました。詳しいデータ、グラフは一番下にあります。
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AHARD+DTLA |
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AHARD+DTLAx2 |
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AHARD+DTLAx2+2 |
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AHARDx2+DTLAx2x2 |
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測定条件はいつもと同じく、Gossamer Rev.2/533MHz、起動ディスクDPTA(オンボードATA)、OS8.1、ディスクキャッシュ128KB。AHARD以外はSoftRAID 2.2.2を使用してストライピング。
ATTO BENCHのグラフ
上の二つはDTLA 2台 ハードウェアストライピングしたもの
(他の方のテストデータによると、YosemiteロジックボードだとPeakReadが100MB/s内外行くようです)
上の二つは、DTLA 2台 ハードウェアストライピングしたもの2組をソフトウェアストライピングしたもの。
(計4台)
Norton System Infoの総合数値では、信じられない位の高い数値がでています。測定条件等確認し
何度か計測しましたが同様の結果になりました。(バス83MHz、CPU540MHzにすると5130位行きます!)
SoftRAIDの弱点(?)で、ランダム書込があまり向上しないのは他の時と同様です。
Peak ReadとSust'd Readの差が無くなってきていますから、Yosemiteに繋げばReadはもう少し行くのでは?
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AHARD+DTLA |
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AHARD+DTLAx2 |
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AHARD+DTLAx2+2 |
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AHARDx2+DTLAx2x2 |
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