USB接続の「通信・ストレージ兼用」CFカードアダプタ「USB-CFADP」が
I・O DATAから発売されたのを機会に他製品との比較をしてみました。


今回比較した3点。左から
I・O DATA USB-CFADP(通信・ストレージ兼用)
SUNTAC Slipper U MINI(通信系カード専用)
MICROTECH Zio!(ストレージ系カード専用)

大きさは長さがUSB-CFADPの方がSlipper U MINIより若干長いのですが(幅は同じ)
最大厚さが薄く(約4ミリ程)平らなので、ほぼ互角といったところ。
Zio! は一番コンパクトでしかもUSBポートに直付け出来るので便利。勿論延長ケーブルも付属します。
どれもCF TYPE II に対応。
ただし、通信系、ストレージ系両方のカードを使う場合は専用品だと2種類持ち歩かなくてはいけませんから、
その点では一つで済むUSB-CFADPは、相当にコンパクトといえます。
 

  こちらの方が若干カードの飛び出しは多い。

実際にP-in Comp@ctを装着してみたところ。


USBケーブルの比較です。

左は USB-CFADP付属のもの。細いケーブルでアダプター側のUSBコネクタは「ミニタイプ」です。
ケーブル長 1m(コネクタ部分除く)。細いがちょっと固いです。
真ん中は、以前 Slipper U MINI で使うために買った、極細USBケーブルです。左のより更に一回り細く、
しなやか。長さは50cm(コネクタ部含んだ全長)。これが USB-CFADPでも使えればと思ったのですが、
コネクタ形状の違いにより、使えなくて残念。
右は Zio! 付属の延長ケーブル。ケーブル長 1m(コネクタ部分除く)。太い普通のUSBケーブルです。
Slipper U MINI に付属していたのもこういった、普通のタイプ。

USB-CFADPにも、出来れば持ち歩くときの利便性を考えて、必要最小限の長さの細くてしなやかな
ケーブルを付けて欲しかったですね。



使用した結果は、USB-CFADPは説明書にもありますが、OSが 9.0.4 以降であれば(10.1 も可。10.0のみ不可)
特にドライバのインストールは必要ないということで、私の環境(iBook Late2001、OS 9.2.2)ではそのままで
通信、ストレージとも認識しました。CCLファイルのみ添付されていますが、すでに入れてあったP-in Comp@ct用で
そのまま動作しました。


Slipper U MINI、Zio! は以前導入した際は、付属のドライバーをインストールしないと使用できませんでした。



USB-CFADP、ストレージ系の転送速度も従来のUSB CFアダプターより向上しているとの事だったので、
ATTO Bench で測定してみました。


(今回のみ Max Transfer Size 512KB で測定)

Zio! + 64MB CF


USB-CFADP + 64MB CF

確かに数%ではありますが、速くなってはいますね。



Zio! + IBM マイクロドライブ 1GB


USB-CFADP + IBM マイクロドライブ 1GB

こちらも、気持ち速くなっていますね。

全ての数値において、数%は向上していますが、実用上の差は無いと見て良いでしょう。


2002.03.08 記