PowerMac G4 QuickSilver
の純正 CPU カードを
旧機種(G4 DigitalAudio)で使う・・・
PowerMac G4 QuickSilver の純正 CPU カード(733、867、933、800 Dual、1GHz
Dual)を
旧機種で使用するにはちょっとした工夫がいります。
これは G4 DigitalAudio 733MHz の CPUカード
これ以前の機種も大体同じ作りです。
ロジックボードへ固定するネジ穴は三ケ所(どれも GND に落ちています)
こちらは G4 QuickSilver 867 の CPUカード
ネジ穴が四ケ所に増えています(緑矢印)
この穴が曲者で、単にカードを固定するだけのものではなく、ここを
通じてロジックボードから +12 V をカードに供給するようになっています。
DigitalAudio 以前のロジックボードには、ここに対応するネジ穴が
ありませんので、別途 +12 V を引っ張る必要があります。
具体的にはドライブ電源用コネクタ等から分岐(黄色のライン)して
穴開きラグ板、ビスナットで CPU カードに接続します。
これで旧機種でも QuickSilverの CPUカードが使用可能になります。
(DA 733 に QS 867 の CPUカードで検証済み)
問題はクーリングですが、DA 733に QS 867、933 あたりを取り付ける
のであればノーマルのファン付ヒートシンクの流用でも大丈夫でしょう。
但し、ファンの配線は別途引っ張る必要があります。
(DA 733 は CPUカードにファンコネクタがありそこに接続するように
なっていますが、QS の CPUカードにはファンコネクタが無いため)
DA でも低クロックのもの、あるいはそれ以前のマシンに取り付ける場合
あるいは DA 733でも QS の Dual CPU のカードを取り付ける場合は
その CPU カード専用のヒートシンクの使用と CPUファンの設置が必要と
思われます。
各機種のヒートシンク、ファンの様子はこちら。
G4 DigitaiAudio と QuickSilver は共に FSB が 133MHz で同じなので
カードの改造をすることなく使用できますが、GigabitEther 以前の機種は
FSB が 100MHz なのでカード側でチップ抵抗を移動するなりしてクロック
倍率を変更することが必要と思われます。(未検証)
本稿を書くにあたり、多数の皆さまにご指導、ご協力頂きました。
厚く御礼申し上げます。
2003年5月27日 記
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