FirePen

Firewire接続のスティック型フラッシュメモリーとしては、唯一の製品か? と思われる、「FirePen」を使ってみました。

滋賀県のショップ、Kitcutで 1個 9,800円(税込み)で販売されています。
秋葉館でも扱いがあるようですが、何と 39,990円! しかも現在在庫切れです。

輸入販売元:加賀電子株式会社(Taxan)となっていますが、現在同社サイトには掲載されていないようです。
製造元と思われる、Kingbiteのサイトも、アクセスできなくなっています。
ということは、かなり前の生産終了品の在庫処分ですか? 発売当時は、きっとすごく高価なものだったのかも知れません。

USB接続のスティック型フラッシュメモリーは、各社から様々なものが発売されており、価格も昔と較べれば、大幅に
安くなっていますし、USB 2.0インターフェイスであればそこそこの高速転送もできるようです。

しかし、悲しいかな、私の所有する Macはどれもノーマルでは USB 1.1のインターフェイスしか持たないものです。
とりあえず、ちょっとしたデータの保存や持ち運び用に、256MBのもの数本、仕事用書類ファイルのバックアップ、移動用に
1GBのものも使っていますが、まるまる 1GBの転送は恐ろしく時間がかかるので、普段は「差分コピー」でバックアップ、
戻しをしているような状況です。

で、この FirePen 4GBですが、今では 4GBで 9,800円というのは USBメモリの値段からすれば決して安いとは
いえないのでしょうが、私にとっては「安くて便利そうなもの」と思えたので、モノがあるうちにと思い(今後、
こういったものの需要は、あまりないでしょうから)何本か購入してみました。


やたら箱が立派でデカイのにびっくり!! 小さな紙パックにでも入っているのを想像していたので・・・。

  
箱の裏にある簡単な説明書き。他にマニュアルのようなモノは無し。各容量、各色発売されていたという痕跡。


で、開けてみたら、こんなにいろいろなモノが入っていました。
本体の他に、ネックストラップ、FWケーブル付卓上スタンド、4P-6P変換アダプタと USBから電源を取る
ケーブル。

   
これが、4P-6P変換アダプタ。ケーブルは窪みに収納できるようになっています。


これは、卓上用スタンド。

   
iBookのポートに挿したところ。ちょっと太めなのですぐ脇の USBポートは同時には使えません。ま、上の写真のケーブル+スタンドを使えばよいのですが。
 


肝心の転送速度ですが、結構速いです。これなら HDDの替わりに使えますね。


ちなみに、これは普通の USBメモリを USB 1.1接続で使った時のデータ。これじゃあとても HDDの替わりには
なりません。

この製品の「売り」である、起動ディスクとしての使用を試してみました。いつもの仕事用 iBookから、
システムフォルダ(OS 9.2.2)を丸ごとコピーして、不要なモノを極限まで削除してダイエット。
次にアプリケーションのうち仕事に必要なモノだけコピー。大量の仕事用書類(いつも使っている 1GBのバックアップ用
USBメモリーにちょうどおさまるくらいの量)をコピー。さらに普段は HDDにしか入れていない FileMakeの
商品画像参照用別ファイル(これだけで850MBほどある)も入れられました。
これで3.5GBちょっとです。

さて、このFirePenから起動してみましたが、起動も速いし、普段 HDDから立ち上げるのとと全く変わらない感覚で
使用できました。これがあれば、緊急時にはどのマシンでも、とりあえず「いつもの自分の環境」で仕事が出来ますね。

OS Xでは、まだ試していませんが、システムだけでもかなり容量を食いそうなので、あれこれ入れるのはちょっと
キビシイかな? でも、ディスクウォーリアの起動 CD丸ごと+各種ユーティリティくらいは余裕で入りますから、
緊急起動、メンテナンス用には便利なモノが出来るかも。あれって、CDから起動するとイヤになるほど「トロい」です
からね。

今回思ったのは、やっぱり「丸ごとコピー」が何の問題もなく出来る、OS9の便利さかな?
OS Xだと(OS Xに関係のない OS 9で作ったファイルですら)壊れてもいないファイルを「問題がある」とか、
自分が作ったファイルなのに「権限がない」とかいわれてコピーさせてくれないことが、日常茶飯事ですから。