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  G3 DT/MT のTips
 C O N T E N T S
 
★G3 DT/MTでTVを見よう。
★G3/MTに更にHDDを増設する。
★起動時間を短縮する。
★G3 DT/MTにモデムを内蔵する。
★G3 DT/MTのCD-ROMドライブ交換(静音化)



G3 DT/MTでTVを見よう。(TVチューナーカードの装着)


G3 MACにTVチューナーPCIカードを装着してみました。iX Micro社のiX TV(旧製品iX Turboも同様に使用可能)です。Macで作業しながらTVが見られて快適です。iXMicro社なき今、バルク品ですが、OWCより安く入手可能です。iXMicro社のサイトは閉鎖されてしまったようですが、iX TV他のドライバ等はここから入手できるようです。
※残念ながら2000年5月現在では、OWC社の在庫は掃けてしまったようでリストから落とされています。
※Formac社のPro TVという製品もほぼ同仕様のようです。使っているチップも同じ、ボードデザインは若干違いますが、入出力ポート、CDライン用オーディオコネクタなども全く同じ仕様です。こちらは現在OWCで $98.75で販売されています。

とりあえず、PCIスロットにカードを挿し、ドライバをインストールするだけで使用可能です。ビデオ入力端子(S-Video及びコンポジット)も付いているので、外部からのビデオ入力も可能です。テレビ音声はこのカードの音声出力とMacの外部音声入力ポートをケーブルで繋いでも良いのですが、内部のCDドライブからロジックボードにゆく音声ラインの途中にこのカードを割り込ませることができるので、その方がすっきりするでしょう。付属ソフト(iX TV Desktop)でTVの受信(もちろん日本のチャンネル全部ちゃんと映ります)、動画キャプチャ、静止画キャプチャ等できます。モニタ表示を640x480にすればメニューバーを隠したフルスクリーン表示もできます。

問題点:付属ソフトはiXMicro社が閉鎖されてしまった関係でまったくバージョンアップされていません。TV画面表示、静止画キャプチャは OS 9でも正常に動作しますが動画キャプチャはOS 8.6まではOK(QuikTime4以降だとキャプチャファイルの最後の部分で画面が乱れる現象が出るが)ですが OS 9 では録画ボタンを押してすぐにエラーメッセージが出てしまい、最初の数フレームしかキャプチャ出来ません。Formac社のPro TVの最新版のソフトが使えるかも知れませんが、ダウンロードするのにシリアルNo.を要求されるので試していません。とりあえずの解決策は(ちょっと手間はかかりますが)フリーウェアのMacテレビでOh! 0.61を使用する方法です。このソフト単独ではチャンネル設定などのコントロールがまったく出来ませんので、まずiX TV Desktopを立ち上げチャンネル等の設定をして一旦終了させてからMacテレビでOh! 0.61を立ち上げ(iX TV Desktop での設定が反映されています)これでキャプチャすれば、OS 9 / QT 4.1.2 環境でもちゃんと動画キャプチャが出来ます。[2001/5/1 加筆]
解決法BTV、BTV Pro というシェアウェアを使えば、OS 9 、9.1/ QT 4.1.2 環境で問題なく使えることが判りました。iX TV Desktopと同様の機能に加え、Pro版では多彩な機能があるようです。面白いのは、任意の間隔のインターバル録画、被写体の動きを感知して動いている間だけの録画などができるのでCCDカメラを繋いでおけば監視カメラ的な使い方もできます。もちろん日本のTV放送チャンネル対応、日本語での局名表示も可能です。ここのサイトにはiXTV/iXTV FM機能拡張(デジタイザ)も数バージョンおいてあります。[2001/6/21 加筆]

このカードの優れている(と思える)点。
画質がきれい。以前ATIのXCLAIM VRとXCLAIM TVという外付けのチューナーを使ったことがありますが、どうも画質がピンボケ気味で、気に入りませんでした。このカードはクッキリ、ハッキリです。
ビデオカード(グラフィックアクセラレーターカード)と共存できる。APPLE VIDEO PLAYERなどは、内蔵ビデオ回路でないと画面がカクカクして見られたもんじゃありませんが、このカードは、内蔵ビデオ、ビデオカードに繋いだモニタともスムーズに表示できます。
テレビ音声が内部配線できる。前述のようにCDドライブの配線を利用して内部で繋げられるのですっきりします。

これが、そのカード。後に見えているケーブルが、CDドライブと繋げる配線。
モニタ画面で、TVを見ているところ。コントロールウインドウは上1/3だけ(チャンネル、ボリュームのみ)にすることも可能。キーボードからもチャンネル、ボリュームコントロールできます。



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 G3/MTに更にHDDを増設。


市販のHDD二段積みマウンタを使って更にHDD 2台を増設してみました。
(株)パワーサポート製の「冷却ファン付き拡張HDツインマウンター TM-31」というもので、プラスチックの把手を外して、そのかわりに付けるものです。勿論「把手」になる部分もありますから、シャーシーのあけしめに不便はありません。小型ファンが2基と電源分岐コードが付いています。私はここで買いました。



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 起動時間を短縮する。(SpeedStartupを使ってみました)


メモリーを多く積み、さらにSCSIカードなどを追加しているとメモリチェック、SCSIバスのスキャン等でかなり起動に時間がかかるようになってしまいます。OS 8.5からは、起動時のメモリチェックを無効にすることができますが、8.1までは(私の使っているのはOS 8.1)そのような機能はありません。そこでシェアウェアのSpeed Startupを使って、起動時間の短縮を試みました。このソフトはOS 8.1以前でもメモリチェックを無効にすることができます。(初めてインストールしたとき、メモリを増設したときなどは1回だけチェックするようです)さらに、機能拡張の読込みを加速する機能もあります。私の環境(メモリ768MB、デュアルチャンネルUW SCSIカード、機能拡張、フォント類満載)で、2分以上かかっていたのが、パワーオンキーを押してから約55秒で完全に立ち上がる様になりました。SCSIカードを抜き、IDE HDD(DPTA-37XX)から、ほぼ標準のシステムで立ち上げると、40秒弱で起動してしまいます。環境により、効果の大小はあるでしょうが、私のシステムでは想像以上の効果がありました。因みに7日間試用可能、シェアウェアフィーは、2,500円でした。似たようなものにStartupDoublerというのがありますが、こちらは、メモリチェック省略機能はありませんので、私のところでは気持ち速くなったかな?という程度でした。

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 G3 DT/MTにモデムを内蔵する。


G3 DT/MTに、純正のモデムカードを内蔵してみました。

G3 DT/MTのパーソナリティーカード上にはモデムスロットがあり、ここに純正のApple/GV 56K Modemを装着することができます。このモデムは、米国でBTOで売られていたG3 MT/DTに装着されているもので、単品販売はありませんが、補修パーツとしてSmall Dog等から購入することができます。($169、ちょっと高いですが・・)このモデムは、ファームウェアアップデートによって、56Kflex、V.90どちらかを選択して使用します。なお、このスロットはPerforma等に装着されている、純正33.6K Modemも使用できます。
尚、33.6K Modemを使用する時は、MacOS8.0等に付属のテレコムソフトウェアをインストールする必要があります。
パーソナリティーカードに、モデムを装着したところ。



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 G3 DT/MTのCD-ROMドライブ交換(静音化)
CD-RW 及び DVDドライブへの換装


G3 DT/MTに標準で装着されている、24倍速ATAPI CD-ROMドライブは、何故か非常に音がうるさいのです。旧機種で使われていた純正24倍速SCSIのものは以外と静か(それでも昔の低速のものよりは回転音はしますが)ですが、ATAPIの方は(同じ松下製、24倍速なのに)多少の個体差はあるものの結構すごい音がします。回転音に加え、トレー、筐体などが共振して音が大きくなっていることがあるので、少しでも押さえる方法を考えてみました。

まず、ドライブを一度取り外しキャリアにとめているねじを締め直してみます。4本ともきつく締めるのではなく、何本かは緩めにしておくと変な共振を押さえられる場合があります。(ねじが脱落しないように、上からテープでも貼っておきましょう)もう一つの方法は、トレーをあけたときにトレーの左右下側に小さな金属のバネ(ベロ状のもの)が付いていますが、これを少し起こすように曲げてやります。こうするとトレーの振動を押さえられる場合があります。ただ、起こしすぎるとトレー引っかかってうまく入って行かない場合があるので適当な角度に調整してください。(結構微妙です)

回転音自体を下げるには、ドライブ交換しかありません。ここでは二通りの方法を紹介いたします。(純正以外のドライブに交換してもよいのですが、うまく認識されない、CD起動ができないなどの問題が生じる場合もあるので、ここでは取り上げません)

一番目は、純正の24倍速SCSIドライブに交換する方法です。前述のように何故かATAPIより静かです。この方法のメリットは(特にRev.1ロジックボード搭載機種の場合)ATA(IDE)バスが一つ空くので、HDDの増設などに振り向けられるということがあります。また、ON-THE-FLYで、CDRを焼くときの安定性がかなり向上します。(24倍速ATAPIだと8倍速焼きでは転送エラーの出る確率が高いですが、SCSIだとまず安定して焼けます。私のところでは、B's Recorderでこの傾向が顕著でした。Toastだと24倍速ATAPIでもまあまあでしたが。キャッシュアルゴリズムの違いか?)デメリットとしては、コストがかかるということでしょうか。一時期、純正24倍速SCSIドライブはバルク品が国内外でかなり安く出回って(8,000円台)いましたが、最近あまり見かけないようです。新品、中古とも今はかなり高い値が付いているようです。

もう一つの方法は、純正の32倍速ATAPIドライブに交換することです。32倍速ですからもっとうるさいと思われるでしょうが、何故かこれが静かなのです。(24倍速がブウォーンという音だとすれば、32倍速はシューンといった感じでしょうか)何台か試しましたが、みんな静かでした。このドライブは、青白G3、G4などに標準で付いているもので、DVDドライブ、CDRドライブなどに換装する人が多いのか結構程度のよい中古品が出ています。5,000円〜8,000円位で入手可能です。

上記以外にも、バルク品で出回っている CD/RWドライブ、DVD-ROMドライブなどに換装するのも一方法です。
CD/RWでは、松下製のCW-7586B、これはG4等のCD/RW純正搭載機などでも採用されていたもので、CD-R 8倍速、CD-RW 4倍速、CD 24倍速というものです。トレイの寸法 DT/MT のものと同じなのでベゼル開口部が引っかかる心配もありませんし、純正ドライバで問題無く(CDからの起動もOK)使用できます。
他にもSANYO BP1400、BP1500、YAMAHA CRW2100E、CRW2200E など同様に使用できるドライブが少なくありません。これらCD-R書き込みが16〜24倍速と高速なだけでなく、CD 読み込みも 40倍速と高速なので快適に使えます。但しこれらのドライブは、トレイ形状が純正のものと違うので、ベゼルの加工、あるいは汎用の(開口部の広い)ベゼルへの交換が必要です。また、オーディオコネクタの配列も違うものがあるので若干の工夫が必要です。 [2002/1/14 加筆]

究極は、DVDドライブを搭載してしまうことでしょう。松下製のSR-8587B(バルク品で8,000円以下で購入できました)これも純正品とトレイ形状が同じなので、ベゼル加工無しで使えます。強制イジェクトピンホールの位置も一緒、オーディオコネクタの配列も一緒です。DVD 読み込み 16倍速、CD 読み込み 48倍速!と高速です。CDドライブとして使う分には純正のドライバでOK。システムCDからの起動もOKです。DVD 再生ですが、OS 9.0.4 において Apple 純正のDVD関係の機能拡張群(TomeViewerでシステムCDから抜き出せばOK)をインストールし、Apple DVD Player 2.7 (これも対象機種でないとインストーラが働かないのでTomeViewerで抜き出す)にパッチ(機種判別を解除するものです。ネット上で検索すれば見つかるはずです)を当てることで、なんなく再生することが出来ます。但し、ATI社製のビデオカード Rage 128(ORION、NEXUS 128、VR 128等)か RADEONを搭載していることが条件。 [2002/1/14 加筆]

上記に記載した、システムCDからの起動ですが、OS 9.x までは検証済みですが、OS X の場合は未検証なので、ドライブによっては起動不可のものもあるかも知れませんので、ご承知置き下さい。また、高速高回転ドライブでは、シューンといった回転音は出ますが、24倍速ATAPI CD-ROMドライブのような、耳障りな爆音(ビビリ、共振音)ではないので気になりません。 [2002/1/14 加筆]

使用例として、当方では G3 MT に上部ベイ(元々のCD ドライブがあった場所)に松下 SR-8587B(マスター接続)、その下に YAMAHA CRW2200E(スレーブ接続)を装着して使用しています。 [2002/1/14 加筆]

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