Gossamer用ROMモジュール、最近MacCPUよりRev.1ロジックでATAバスのマスター/スレーブ接続可能といったうたい文句のRev.Bが単品販売されたり、OWCよりRev.1ロジックでIBMメタルキャッシュZIF使用を可能にするというRev.CがZIFモジュールとバンドル販売されたりしています。
そこで、これらのROMをGossamer Rev.1ロジックボードで比較検討してみました。 |
なお、テストは、Gossamer Rev.1ロジックボード(820-0864-A)、メモリPC66 CL2 128MB 2枚、PCMはOWC Z450MA及びZ450MA(メタルキャッシュ)、HDDはマスターにAPPLE純正WD CAVIAR 34000、スレーブにSEAGATE ST34342Aを使用。OSは8.6で行いました。 |
ROMの種類・ベンダー | 基板上の
パーツNO. |
システムプロフィールによる
ROM Revision |
ATA マスター/スレーブ接続 | IBM ZIFの使用 | IBMメタルキャッシュZIFの使用 |
APPLE純正Rev.1 | 820-0954-01 | $77D.40F2 | 不可 | 場合によって可*1 | 不可 |
APPLE純正Rev.2 | 820-0954-A | $77D.45F1 | 可 | 可*2 | 場合によって可*3 |
MAC CPU Rev.B | 820-0954-A | $77D.45F1 | 可 | 可*2 | 場合によって可*3 |
OWC Rev.C (?) | 820-0954-A | $77D.45F1 | 可 | 可*2 | 場合によって可*3 |
*1 メモリとの相性シビアな場合あり。 | *2 起動はまずOK。但し500MHzオーバーでのアプリとの相性問題出る場合あり。 | *3 メモリとの相性シビア及び
500MHzオーバーでのアプリとの相性問題出る場合あり。OS8.1だと起動しない場合もある。 |
とりあえず MacCPUからROMが到着したので、装着してみました。システムプロフィールによるROM
Rev.は、純正品のRev.2と変わりありません。早速ATAマスター・スレーブ接続に挑戦してみた所、大成功!Rev.1ロジックでマスター・スレーブ接続が出来るではありませんか。そこで、どこが違うのか純正品のRev.2
ROMを挿してみたところ、なんと(な〜んだ)ちゃんとマスター・スレーブ認識するじゃありませんか。
今まで、ATAコントローラーの違いからROMだけ変えてもできないという先入観から試してみたことが無かったのです。よって、このROMは特にスペシャルということでなく、APPLE純正のRev.2(B)ROMそのものだと思われます。OWCのRev.CということだったROMも(少なくともうちに来たのは)同じもの(Rev.3では無くて)だと思われます。 スレーブ側HDDからの起動ももちろんOK、G3専用8.0システムCDからの起動もOKでした。 またAdaptec社のデュアルチャンネルUltra160SCSIカードPowerDomain39160(同社ではGossamer Rev.1での動作は保証しておらず、また実際に認識されなかった)もROMを換えることにより使用可能になりました。シングルチャンネルの同29160Nは、元々Rev.1でも使えます。 MacCPUのBerbからメールが来て、手違いでRev.BのつもりでRev.Aを相当数出荷してしまったらしいです。システムプロフィールで確かめるか、モジュール中央の印字が600-xxxxで下段の数字がLR0G4341あるいは4342のがRev.B、630-xxxxでLR0G434となっているのがRev.Aです。間違っている場合は、連絡すればすぐに交換してくれるそうです。こういうサポートの手際よさ、素早さはいつもながら感心します。 また、極くまれなケースとしてRev.1の中でも一部の(初期の)ロジックボードではROMを換えてもRev.2相当にならないものも存在するようです。 |